香川県のわんわんパトロールとは
香川県内で行われている「犬の散歩を活用した防犯・見守り活動」の全体的な概要です。
県全体でのネットワーク支援や、各市区町村ごとの独自の取り組みが行われています。いつものお散歩ルートを歩きながら、無理のない範囲で地域の見守り活動に参加してみませんか?
香川県では、特定の時間に集合して行う従来の防犯パトロールに加え、買い物やジョギング、犬の散歩などの日常生活に防犯の視点を取り入れる「ながら見守り」が全県的に推奨されています。特に、児童の登下校時間帯(午前7:00〜8:30、午後15:00〜18:00)に合わせて散歩を行い、すれ違う人に積極的に「挨拶」をすることが最大の防犯対策と位置づけられています。
また、香川県警察公式の安全・安心アプリ「ヨイチポリス」の活用を推奨するなど、ICT技術と市民の日常行動を掛け合わせた次世代型の見守りネットワークの形成が進められています。
香川県の制度の特徴・他県との違い
香川県内のわんわんパトロール施策には、以下のような独自の特徴や傾向があります。
- 参加形態の特徴
一部の先進的な地域(東かがわ市等)を除き、自治体が「わんわんパトロール隊」として独自に市民を事前登録・管理する制度は少なく、登録手続きを不要とした「自由参加型のながら見守り」が主軸となっています。 - 行政・警察の関与度
県や警察が広域的な啓発活動を主導しており、アプリ「ヨイチポリス」を通じたデジタルな支援を行っています。また、香川県防犯協会連合会による「防犯CSR活動」として、ガソリン割引や地元のうどん店でのうどん増量・天ぷら無料サービスといった、ユニークで地域色豊かな間接的インセンティブが提供されているのも大きな特徴です。 - 他分野との連携傾向
香川大学と連携した取り組みが際立っています。同大学が開発した防犯アプリ「見守ってミイマイ」を活用し、不審者が出没しやすい「ホットスポット(危険箇所)」をデータに基づいて重点的に巡回する科学的(データ駆動型)なアプローチが実践されています。さらに、ドローンを用いた上空からの見守りと地上の犬の散歩を組み合わせた「陸空ハイブリッド型パトロール」のフィールドワークも実施されています。 - 保険・補償の扱い
自由参加型を原則としているため、自治体が専用のボランティア保険を自動的に付帯したり、補償制度を明文化したりしているケースは現在のところ確認されておらず、自己責任の下での安全な活動が基本となります。 - 参加のハードル感(始めやすさ)
事前の登録申請や書類提出といった煩雑な行政手続きを意図的に排除(非拘束性を確保)しているため、参加の心理的・物理的ハードルは極めて低く、思い立ったその日からアプリを片手に参加することができます。 - 活動の重点テーマ
「見られるリスク」を高める犯罪機会論に基づく防犯効果(抑止力)の向上と、挨拶などの声かけを通じた地域の社会的結束(ソーシャル・キャピタル)の醸成に重点が置かれています。
香川県内の実施自治体一覧・比較表
香川県内の各市区町村ごとの制度一覧です。お住まいの地域の詳細(参加要件、もらえるグッズ、保険の有無など)は、各団体のリンクから個別ページをご確認ください。
| 市区町村名 | 団体名 / 制度名 | 参加条件 | グッズ | 保険 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東かがわ市 | 犬のおまわりさん・パトラン高松 等 | 団体(NPO法人等による協働実証実験等) | 防犯アプリ「見守ってミイマイ」活用 | 記載なし | 香川大学と連携し、アプリを使った危険箇所巡回やドローンとの陸空両面パトロールを実践する先進モデル。 |
| 高松市 | ながら見守り | 日常の中で防犯視点を持つ(登録不要) | 該当なし | 記載なし | 市独自のわんわんパトロール組織はなく、県警アプリ「ヨイチポリス」を活用した自主的見守りを推奨。 |
| 丸亀市 | ながら見守り活動 | 犬の散歩をしながら等、できる範囲での参加 | 該当なし | 記載なし | 市として独自パトロール隊は結成せず、県警推奨の「ヨイチポリス」利用と日常活動での見守りを公式案内。 |
| 三豊市・さぬき市・観音寺市・坂出市・善通寺市 | 該当制度なし | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 自治体独自の名称を用いた制度化は確認できず、各地区防犯協会管轄下での「ながら見守り」を実施推察。 |
| 小豆島町・土庄町 等 9町 | 該当制度なし | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 行政主導の登録型ではなく、地区防犯協会や伝統的な地縁コミュニティによる自然発生的な見守りが機能。 |
※表に記載がない自治体でも、地域の防犯協会や自治会単位で独自の活動が行われている場合があります。香川県では市町が単独で「わんわんパトロール隊」を制度化する事例は少なく、県のガイドラインやアプリを基盤とした非拘束な参加が主軸です。
香川県の見守りデータ(みんなのマチレポ)
毎日のわんわんパトロールで気づいた「ちょっと不安な場所」を記録すると、下の地図にパトロールの成果がマッピングされていきます。
現在、みんなのマチレポでは香川県の「見守りの気づき」を募集し始めたばかりです。
あなたが、この街の「最初の見守り隊員」になりませんか?
初めての方向けガイド(香川県編)
- どうやって参加するのか
東かがわ市のように特定の団体や大学機関と連携した組織が活動している地域もありますが、香川県内の大半の市町では「登録不要の自由参加型」が主流です。市役所で特別な手続きをする必要はありません。まずは香川県警察公式の安全・安心アプリ「ヨイチポリス」をスマートフォンにインストールし、毎日の犬の散歩時間を登下校の時間帯(午前7:00〜8:30、午後15:00〜18:00)に合わせ、すれ違う人に積極的に挨拶をすることから始めてみましょう。 - 申し込み方法の傾向
参加のハードルを下げるため、窓口での申請書提出や名簿登録といった煩雑な手続きを意図的に排除した「プラットフォーム型(手続き不要)」のアプローチが県内全域で採られています。
愛犬との散歩を、地域の見守りデータに(みんなのマチレポ)
わんわんパトロールは、特別なことをしなくても「いつもの散歩」がそのまま地域の見守りになります。 「夜はちょっと暗いな」「ここ、見通しが悪いな」── そんなふとした違感が、実はとても価値のある“気づき”です。 みんなのマチレポは、そうした日常の気づきを地図上にそっと記録していくサービスです。
- 事故が起きる前に気づくための地図
危険を告発する場所ではなく、「まだ何も起きていないけど、ヒヤリとした、なんとなく不安に感じた場所」を集め、地域全体での事故予防につなげることを目的としています。 - 主観的な気づきが、地域の安全データになる
1人の感覚は小さくても、同じような「ちょっとした不安」の投稿が地図上に集まることで、街が抱える傾向や改善すべき環境の「サイン」として浮かび上がってきます。 - 見守りの意識が“見える化”される
投稿が多い地域は「危険な場所」ではなく、「それだけ多くの人が、自分の街に関心を持ち、気にかけている証」であり、見守りの意識が高い地域だと考えています。
香川県でわんわんパトロールに参加されている方は、ぜひ愛犬との散歩の中で感じた“ちょっとした気づき”を、無理のない範囲で記録してみてください。特別なことをしなくても大丈夫です。あなたの何気ない気づきが、誰かの事故を防ぐきっかけになるかもしれません。